この記事でわかること
- リスティング広告のコンバージョンとは、広告運用における最終的な成果のこと。
- リスティング広告のコンバージョンは主に6種類ある。
- Google広告でコンバージョンを計測するには、コンバージョンアクションを作成してタグを設置する。
- リスティング広告のコンバージョン率を上げるには、マッチタイプの見直しやランディングページの改善などの施策がある。
- リスティング広告のコンバージョンを最大化するには、A/Bテストで継続的に改善したりユーザーの検索意図を深く理解したりする。
- リスティング広告のコンバージョンを最大化するためにプロに依頼するのもおすすめ。
- コンバージョンがなかなか増えない
- 具体的に何を改善すれば良いのかわからない
リスティング広告を運用していて、上記のようにお悩みではありませんか?
広告の成果を最大化するには、コンバージョンの正しい理解が不可欠です。
この記事では、コンバージョンの基本から具体的な計測設定、そして明日から実践できる5つの改善施策までを初心者向けにわかりやすく解説します。
成果につながる運用の第一歩を踏み出しましょう。
まずは、リスティング広告のコンバージョンとは何かを解説していきます。
目次
リスティング広告のコンバージョンとは?
リスティング広告の成果を正確に測るうえで、「コンバージョン」の理解は不可欠です。
広告運用を成功させるためには、まずコンバージョンの基本的な意味を知る必要があります。
そして、その成果を評価する重要な指標であるコンバージョン率についても理解を深めましょう。
なお、次の記事では、リスティング広告の効果測定の基本から主要な指標、効果測定に関する疑問などを解説しています。
リスティング広告の理解を深めるために、ぜひご覧ください。
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リスティング広告の効果測定ガイド!重要指標6選と成果を出す3つのコツ
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リスティング広告のコンバージョン(CV)とは?
リスティング広告におけるコンバージョンとは、広告運用における最終的な成果のことです。
例えば、商品の購入やサービスの申し込み、資料請求などがリスティング広告のコンバージョンにあたります。
このように、コンバージョンは広告の目標達成度を測るための重要な指標です。
リスティング広告のコンバージョン率(CVR)とは?
コンバージョン率(CVR)は、広告のクリック数に対してコンバージョンがどれだけ発生したかを示す割合です。
この指標を見ることで、リスティング広告の効果を客観的に評価できます。
計算式は「コンバージョン数 ÷ 広告のクリック数 × 100」で求められます。
例えば、100回クリックされ1件の申し込みがあれば、CVRは1%です。
コンバージョン率を把握することは、広告の費用対効果を判断するために重要です。
リスティング広告のコンバージョン率の平均
リスティング広告のコンバージョン率の平均は、業界によって1%台から9%以上と非常に大きく異なります。
なぜなら、商材の価格帯や顧客の検討期間、サービスの緊急性などが業界ごとに全く異なるためです。
例えば、法律相談や自動車修理といった緊急性の高いサービスは平均より高い傾向があります。
一方で、不動産や金融といった高額商材では低くなるのが一般的です。
全体の平均値だけを見るのではなく、自社の業界平均を参考に目標値を設定することが重要です。
リスティング広告のコンバージョンの種類6選
一言でコンバージョンといっても、その計測方法や定義にはさまざまな種類が存在します。
リスティング広告のコンバージョンの種類
- クリックスルーコンバージョン
- ビュースルーコンバージョン
- ユニークコンバージョン
- 間接コンバージョン
- 直接コンバージョン
- 総コンバージョン
それぞれの意味を理解することで、より深く広告の成果を分析できるようになるでしょう。
ここでは、リスティング広告で用いられる主要なコンバージョンの種類を解説します。
種類1:クリックスルーコンバージョン
クリックスルーコンバージョンは、ユーザーが広告をクリックした後に発生したコンバージョンです。
これは、リスティング広告の成果として最も直接的に計測される指標となります。
具体的には、ユーザーが広告をクリックし、その訪問で購入や登録に至った場合がこれに該当します。
この指標は、広告文やキーワードがコンバージョンに直接貢献したかを評価する際に役立つでしょう。
種類2:ビュースルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョンは、広告が表示されたもののクリックはせず、後に別の経路でサイトを訪れてコンバージョンした場合を指します。
この指標によって、広告の認知効果がコンバージョンにどれだけ貢献したかを測定可能です。
例えば、ディスプレイ広告を見たユーザーが、後日検索エンジンからサイトを訪れて商品を購入したケースが考えられます。
つまり、間接的な広告効果を可視化するための重要な指標です。
種類3:ユニークコンバージョン
ユニークコンバージョンは、1人のユーザーが複数回コンバージョンしても「1」と計測する方法です。
これは、コンバージョンしたユーザーの純粋な人数を把握することを目的としています。
例えば、あるユーザーが1回の広告クリックから商品を3回購入しても、ユニークコンバージョンは1件です。
そのため、新規顧客の獲得数を目標とする場合に特に重要な指標となります。
種類4:間接コンバージョン
間接コンバージョンは、コンバージョンに至る過程で貢献した、最後のクリック以外のクリックを評価するもので、アシストコンバージョンとも呼ばれます。
ユーザーは多くの場合、複数回の検索や広告クリックを経てコンバージョンします。
その最終成果に至るまでの、すべての接点の貢献度を把握するために間接コンバージョンは役立ちます。
種類5:直接コンバージョン
直接コンバージョンは、ユーザーがコンバージョンに至るまでに行った複数回のクリックの中で、最後のクリックを評価するものです。
多くの広告媒体では、この直接コンバージョンが成果として計上されます。
例えば、Aという広告とBという広告をクリックした後、Cという広告をクリックして購入した場合、Cの広告の成果となります。
この指標は、コンバージョンに最も近い広告を特定するのに有効です。
種類6:総コンバージョン
総コンバージョンは、1回の広告クリックから発生したすべてのコンバージョンを計測する方法です。
ユーザーが商品を複数回購入したり、複数の資料を請求したりした場合、そのすべてがカウントされます。
例えば、1クリックから5回商品購入があれば、総コンバージョンは5件です。
このように、購入個数や問い合わせ件数など、コンバージョンの総量を把握したい場合に用いられます。
Google広告のコンバージョンを計測する3つのステップ
正確なコンバージョン計測は、リスティング広告運用の第一歩です。
計測ができていなければ、施策の良し悪しを判断することができません。
ここではGoogle広告を例に、コンバージョンを計測するための基本的な設定手順を3つのステップで紹介します。
Google広告でコンバージョンを計測するステップ
- コンバージョンアクションを作成する
- コンバージョンタグをWebサイトに設置する
- コンバージョンが計測できているか確認する
順番にみていきましょう。
ステップ1:コンバージョンアクションを作成する
まず、Google広告の管理画面でコンバージョンアクションを作成します。
これによって、何をコンバージョンとして計測するのかをシステムに定義することが可能です。
管理画面の「目標」から「コンバージョン」を選択し、新しいコンバージョンアクションを作成します。
この設定が、リスティング広告におけるコンバージョン計測の基盤となります。
ステップ2:コンバージョンタグをWebサイトに設置する
次に、作成したコンバージョンアクションのタグをWebサイトに設置します。
コンバージョンタグは、ユーザーが特定のアクションを完了したことを計測するためのコードです。
このタグをサンクスページなどに設置することで、コンバージョンが正確に計測されるようになります。
Googleタグマネージャーを利用すると、タグの管理が簡単になるのでおすすめです。
ステップ3:コンバージョンが計測できているか確認する
最後に、コンバージョンが正しく計測できているかを確認しましょう。
タグを設置した後、実際に自分でコンバージョン操作(テスト)を行ってみることが確実です。
Google広告の管理画面でステータスが「有効」になっていれば、計測は正常に行われています。
この確認作業を怠ると、後のデータ分析に大きな影響を与えるため、必ず実施してください。
リスティング広告のコンバージョン率を上げるための施策5選
コンバージョンの計測設定が完了したら、次はその数値を改善していくフェーズに入ります。
コンバージョン率の向上は、広告費用対効果の改善に直結する重要な課題です。
ここでは、リスティング広告のコンバージョン率を向上させるための代表的な5つの施策を解説します。
コンバージョン率を上げるための施策
- キーワード選定とマッチタイプを見直す
- クリックしたくなる魅力的な広告文を作成する
- ランディングページ(LP)を改善する
- ターゲティングの精度を高めて無駄をなくす
- 効果的な入札戦略を選択する
それぞれチェックしていきましょう。
施策1:キーワード選定とマッチタイプを見直す
リスティング広告のコンバージョン率を上げるための施策1つ目は、キーワード選定とマッチタイプの見直しです。
コンバージョン率改善のためには、キーワード選定とマッチタイプの見直しが有効です。
なぜなら、成果に繋がらないキーワードで広告を表示しても、無駄なクリックが増えるだけだからです。
検索語句レポートを確認し、コンバージョンにつながっていないキーワードを除外したり、マッチタイプを絞り込んだりします。
これにより、より購買意欲の高いユーザーに広告を届けられるようになります。
施策2:クリックしたくなる魅力的な広告文を作成する
リスティング広告のコンバージョン率を上げるための施策2つ目は、クリックしたくなる魅力的な広告文を作成することです。
広告文は、ユーザーが最初に目にする情報であり、クリックするかどうかを判断する重要な要素です。
具体的な数字や限定性(例:「30%OFF」「本日限定」)を盛り込み、ユーザーのベネフィットを明確に伝えましょう。
広告文を改善することで、より質の高いクリックを集めやすくなります。
施策3:ランディングページ(LP)を改善する
リスティング広告のコンバージョン率を上げるための施策3つ目は、ランディングページ(LP)の改善です。
ランディングページ(LP)の改善は、コンバージョン率に直接的な影響を与えます。
ユーザーが広告をクリックした後に訪れるLPに問題があれば、すぐに離脱してしまうでしょう。
ページの表示速度を改善したり、申し込みフォームをわかりやすくしたりすることが重要です。
広告文とLPの内容に一貫性を持たせることで、ユーザーの期待を裏切らず、コンバージョンへと導きやすくなります。
施策4:ターゲティングの精度を高めて無駄をなくす
リスティング広告のコンバージョン率を上げるための施策4つ目は、ターゲティングの精度を高めて無駄をなくすことです。
ターゲティングの精度を高めることで、コンバージョンする可能性の高いユーザーに広告を絞って配信できます。
リスティング広告では、地域や年齢、性別やデバイスなどでターゲットを絞り込むことが可能です。
例えば、店舗ビジネスであれば来店可能な地域のユーザーに限定して配信します。
適切なターゲティングは、無駄な広告費を削減し、コンバージョン率を高める効果があります。
施策5:効果的な入札戦略を選択する
リスティング広告のコンバージョン率を上げるための施策5つ目は、効果的な入札戦略を選択することです。
広告の目的に合った入札戦略を選択することは、コンバージョンを最適化するうえで欠かせません。
例えばGoogle広告には、「コンバージョン数の最大化」や「目標コンバージョン単価」など、さまざまな自動入札戦略が用意されています。
これらの戦略は、機械学習を活用してコンバージョンが見込めるユーザーに自動で入札を調整します。
自社の目標に合わせて最適な入札戦略を選ぶことは、成果を出すために重要です。
リスティング広告のコンバージョンを最大化するための重要なポイント3選
個別の施策に加えて、リスティング広告のコンバージョンを最大化するためには、全体を通した戦略的な視点も大切です。
日々の改善活動をより効果的なものにするために、常に意識すべきことがあります。
ここでは、特に重要な3つのポイントを紹介します。
コンバージョンを最大化するためのポイント
- A/Bテストで継続的に改善サイクルを回す
- 広告とLPの一貫性を保つ
- ユーザーの検索意図を深く理解する
それぞれ確認していきましょう。
ポイント1:A/Bテストで継続的に改善サイクルを回す
リスティング広告のコンバージョンを最大化するためのポイント1つ目は、A/Bテストで継続的に改善サイクルを回すことです。
広告文やLPは一度作成して終わりではありません。
複数のパターンを試して効果を比較検証することで、よりよいものへと改善できます。
感覚に頼るのではなく、データに基づいた判断を繰り返すことが、コンバージョンを着実に増やすための近道です。
ポイント2:広告とLPの一貫性を保つ
リスティング広告のコンバージョンを最大化するためのポイント2つ目は、広告とLPの一貫性を保つことです。
ユーザーは広告で見た情報に期待してLPを訪れるため、広告とLPの内容が異なると混乱し離脱してしまいます。
例えば「〇〇を解決」という広告ならLPでもその解決策を提示すべきです。
メッセージの一貫性を保つことは、ユーザーの信頼を得て、コンバージョンにつなげるための基本となります。
ポイント3:ユーザーの検索意図を深く理解する
リスティング広告のコンバージョンを最大化するためのポイント3つ目は、ユーザーの検索意図を深く理解することです。
ユーザーがどのような課題や欲求を持ってそのキーワードで検索したのかを考えます。
例えば、「リスティング広告 始め方」と検索するユーザーは、初心者向けの手順を知りたいはずです。
検索意図に沿ったキーワードや広告文、LPを用意することで、ユーザーの満足度が高まり、コンバージョンに結びつきます。
リスティング広告のコンバージョンを最大化するにはプロへ頼むのもおすすめ
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リスティング広告のコンバージョンを正しく理解して成果を最大化しよう
リスティング広告におけるコンバージョンは、広告の成果を測るためのゴールであり、その数値を改善することがビジネスの成長に直結します。
まずは自社のコンバージョンを正しく計測し、現状を把握することから始めてください。
そして、今回ご紹介した施策を参考に、継続的な改善に取り組むことで、リスティング広告の成果を最大化していきましょう。
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