この記事でわかること
- リスティング広告の費用相場は一般的に20~50万円/月で、さまざまな要素によって大きく異なる。
- リスティング広告の費用は、クリック課金制・オークション方式によって決まる。
- リスティング広告の費用は、目標CV数とCPAから決める方法・平均クリック単価で決める方法・売上目標から決める方法の3つがある。
- リスティング広告の予算を決める際は、撤退ラインや増額幅の基準を決めるなどの対策が重要。
- リスティング広告は、出稿して終わりではなく、インパクトの大きい施策から順に常に改善を繰り返すことが重要。
「リスティング広告の費用相場はどれくらい?」
「リスティング広告の費用が決まる仕組みは?」
上記のように、リスティング広告の費用について気になっているWeb担当者の方もいるでしょう。
本記事では、リスティング広告の費用について、費用が決まる仕組みや予算の決め方、注意点などを解説。
リスティング広告の費用対効果を最大化するためのコツも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
リスティング広告とは
リスティング広告とは、GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンの検索結果に連動して表示されるテキスト広告のことです。
ユーザーが特定のキーワードで検索すると、その検索結果ページに広告が表示されます。
広告主は、検索キーワードに関連する広告を出稿し、適切なターゲットにアプローチできます。
リスティング広告は、ターゲット層へ効率的に広告を届けられる点が大きなメリットです。
なお、次の記事では、リスティング広告の仕組みやメリット・デメリット、キーワード選定のコツや役立つツールなどを全般的に解説しているので、あわせてご参照ください。
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参考リスティング広告とは?仕組み・費用・運用方法と「SEOとの違い」も図解で解説!
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リスティング広告の費用相場
リスティング広告の費用相場は、一般的に20〜50万円/月が目安です。
ただし、企業の規模や業種、商材の種類によって大きく異なります。
例えば、競争の激しい業界ではクリック単価が高くなり、広告費も増加します。
なお、リスティング広告には最低出稿金額の設定がないため、個人や中小企業でも低予算から運用が可能です。
費用を最適化するためには、キーワード選定や広告の運用改善が重要になります。
リスティング広告の費用が決まる仕組み2つ
リスティング広告は、次の2つの仕組みで費用が決まります。
- クリック課金制
- オークション方式
それぞれ順番に解説します。
仕組み1:クリック課金制
クリック課金制とは、広告がクリックされるごとに広告主が費用を支払う仕組みです。
広告が表示されるだけでは費用は発生しませんが、クリックされるたびに費用が発生するため、誤クリックによる無駄なコストにも注意が必要です。
クリック単価は、キーワードの競争率や市場の状況によって変動し、1クリックあたり数十円から数千円になることもあります。
仕組み2:オークション方式
リスティング広告の表示順位や掲載有無はオークション方式で決まり、広告の順位は「入札金額 × 広告品質スコア」によって決定されます。
広告品質スコアは、クリック率や広告文の関連性、LP(ランディングページ)の品質などを総合的に評価したものです。
入札金額が高いほど有利となるため、広告費を上げればそれだけ広告が表示されやすくなります。
とはいえ、品質スコアが高ければ入札金額を抑えながらも上位掲載を狙えるため、費用対効果を最大化するためには、品質スコアにも注目すべきでしょう。
リスティング広告費の予算の決め方3選
リスティング広告の費用は、次のようにさまざまな決め方があります。
- 目標CV数・CPAから決める
- 平均クリック単価で決める
- 売上目標から決める
それぞれ順番に確認しましょう。
決め方1:目標CV数・CPAから決める
目標とするCV(コンバージョン)数とCPA(顧客獲得単価)から決める方法です。
CVとは、広告で得られる最終的な成果のことで、例えば資料請求や会員登録、問い合わせ獲得やサービス契約などがCVにあたります。
また、CPAとは日本語で顧客獲得単価のことで、CVを1件獲得するのに費やした金額です。
CPAの計算式は「広告費用÷CV数」で、CPAが安いほど費用対効果が高いといえます。
仮に、1ヶ月あたりの目標CV数が100件で目標CPAが10,000円の場合の予算目安は、次の通りです。
10,000円×100件=1,000,000円
この場合、予算設定は1,000,000円となります。
決め方2:平均クリック単価で決める
広告の平均クリック単価からおよその予算を決める方法です。
平均クリック単価にクリック数をかけることで、予算をおおまかに決められます。
仮に、平均クリック単価が500円、想定されるクリック数が1,000回の場合の予算目安は、次の通りです。
500円×1,000回=500,000円
この場合は、予算設定は500,000円となります。
決め方3:売上目標から決める
商材の売上目標金額から予算を決める方法もあります。
売上目標に対する広告予算の配分を何%にするかを決めることで、おおまかな予算を決められます。
例えば、売上目標が1,000,000円、広告費を売上目標の10%とした場合の予算目安は、次の通りです。
1,000,000円×0.1=100,000円
この場合は、予算設定は100,000円が良いでしょう。
リスティング広告の予算を決める際の注意点3選
リスティング広告の予算を決める際は、次のように注意すべき点もあります。
- 撤退するラインを決めておく
- 増額する幅の基準を決めておく
- 初月はあまり予算を割かないようにする
それぞれ確認しましょう。
注意点1:撤退するラインを決めておく
撤退ラインの金額の基準を決めておくことが重要です。
成果が見込めない場合に、無駄な費用を使い続けてしまうことを避けられます。
撤退ラインは、基本的に目標CPAを基準に設定します。
また、撤退を検討するタイミングは、広告出稿を始めてからの日数や予算の消化状況をもとに判断すると良いでしょう。
注意点2:増額する幅の基準を決めておく
予算の増額幅の基準を決めておくことも重要です。
運用成果が好調な場合、予算を増額することでさらに高い成果が見込めます。
増額幅の基準は、目標CPAをもとに設定できます。
例えば「目標CPAを〇〇円下回ったら△△円増額する」というように、ルールを明確にしておくことで、予算の適正管理がしやすくなるでしょう。
注意点3:初月はあまり予算を割かないようにする
リスティング広告を始める際、初月から大きく予算を割かないようにすることも重要です。
リスティング広告は、最初から完璧な成果が出るわけではなく、改善を繰り返しながら最適化していくものです。
そのため、始めから大きな予算を投じてしまうと、思うような結果が得られなかった際の損失が大きくなります。
また、社内的に中長期で続けられなくなるおそれがあり、機会損失になりかねません。
まずは小規模でテスト運用を行い、成果を見ながら徐々に予算を増やすことが望ましいでしょう。
リスティング広告の費用対効果を高めるコツ6選
リスティング広告の費用対効果を高めるためには、継続的な分析と改善が必須です。
ここでは、具体的なコツを6つ解説します。
- キャンペーン設計を見直す
- 予算の割り振りを見直す
- 広告とLPの品質を高める
- マッチタイプを使いこなす
- ターゲティングを最適化する
- 除外キーワードを設定する
そして、インパクトの大きい施策からおこなっていくことで、効率的に改善を進められるため、ここではインパクトの大きい順に解説します。
コツ1:キャンペーン設計を見直す
インパクトの大きい施策として、キャンペーンの全体設計を見直すのがおすすめです。
キャンペーンは複数作成できるので、目的別に分けて運用することで効率的に成果を挙げられる可能性があります。
具体的には、下記のような分け方が考えられるでしょう。
- 一般ワード:メインの訴求となるキャンペーン
- ホットワード:一般ワードの中でも特に成果が出ているワードに限ったキャンペーン
- 実験用ワード:実験的に運用してみたいワードに限ったキャンペーン
- 指名ワード:商材名で検索した際に表示される用のキャンペーン
- セール・イベント情報:セールやイベント情報に関するキャンペーン
複数のキャンペーンを設定し、それぞれのテーマごとに広告を設定することで、成果が出やすい施策がわかるようになります。
コツ2:予算の割り振りを見直す
リスティング広告の費用対効果を最大化するために、予算の割り振りを見直すのもおすすめです。
予算の割り振りを変えるだけで、工数によらず大きな成果が得られることもあります。
例えば、複数のキャンペーンがあったとして「予算が少ないもののCPAが安い」ものがあれば、そこに予算を多めに割り振ることで、CV数がアップする可能性があるでしょう。
予算の割り振り変更は大きなインパクトがあり、常に全体を見て改善を進めるのがポイントです。
コツ3:広告とLPの品質を高める
広告とLPの品質を高めるのも、リスティング広告を運用するうえで重要です。
LPとはランディングページの略で、広告をクリックしたユーザーがたどり着くページのこと。
Google広告の場合は、広告管理画面にて下記の項目をチェックしましょう。
- 推定クリック率:広告がクリックされる可能性の高さ
- 広告の関連性:キーワードと広告の関連性の高さ
- ランディングページの利便性:LPの広告との関連性や利便性の高さ
広告とLPの品質を高めることで、成果アップが見込めます。
コツ4:マッチタイプを使いこなす
リスティング広告の費用対効果を最大化するために、キーワードのマッチタイプを理解して活用するのがおすすめです。
マッチタイプとは、検索キーワードに対して広告掲載の範囲を指定するための設定のことで、次の3種類があります。
「Web広告 運用代行 安い」というキーワードの場合
マッチタイプ | 説明 | 具体例 |
完全一致 | 検索キーワードと完全に同じキーワードで検索された場合に広告が表示される | 「Web広告 運用代行 安い」 |
フレーズ一致 | 検索キーワードが含まれた関連ワードでも広告が表示される | 「Web広告 安い 運用代行」
「安いWeb広告運用代行」 |
インテントマッチ | 検索キーワードの類義語や関連性のあるワードに対しても広告が表示される | 「Web広告 運用代行 格安」
「ネット広告 格安 代理店」 |
なかでも、Googleはインテントマッチを推奨しており、始めのうちはインテントマッチで広くキーワードを取るのがおすすめです。
コツ5:ターゲティングを最適化する
リスティング広告の運用において、ターゲティングを最適化するのも重要です。
ターゲティングを絞ることで、見込みの高いユーザーにだけアプローチでき、費用対効果が高まる可能性があります。
広告の管理画面で、ユーザーの年齢や性別、地域などを設定できるため、確認してみましょう。
また、ターゲット属性だけでなく、広告を配信する曜日や時間帯も決められます。
例えば、toBの商材であれば平日日中の配信に絞ることで、余計な費用を使わずに効果を高めやすくなるでしょう。
コツ6:除外キーワードを設定する
リスティング広告の費用対効果を最大化するためには、除外キーワードの設定も必要です。
除外キーワードの設定とは、成果につながらないようなキーワードでは広告を表示させないようにすること。
除外キーワードをこまめに設定することで、無駄なクリックが減り、その結果として無駄な費用がかからなくなります。
例えば「Web広告 運用代行」というキーワードで広告を出稿する場合「Web広告 求人」というワードはニーズが明らかに異なることから、除外したほうがよいでしょう。
除外キーワードの設定は、施策としてのインパクトは大きくないものの、地道におこなうことで成果につながります。
リスティング広告の費用対効果を最大化するには運用代行会社に依頼するのもおすすめ
リスティング広告は自社でも運用や改善ができますが、費用対効果を最大化させるには、運用代行会社に依頼するのもおすすめです。
運用代行会社は、広告運用のプロに運用から改善までを一任できるので、リソースが空くうえに効果も高めやすいのがメリットでしょう。
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リスティング広告の費用の仕組みを理解して成果を最大化しよう
リスティング広告は、クリック課金制で広告がクリックされるたびに費用が発生する仕組みです。
低額から運用できるのが魅力的ですが、予算はしっかりとポイントを押さえて決めるのがおすすめです。
そして、広告を出稿して終わりではなく、その後の改善が非常に重要。
自社でも運用や改善はできますが、運用代行会社に運用を依頼するのも有効な手段です。
数ある中でも、グローバルアドなら、料金体系がわかりやすいうえに業界最安値水準で依頼できるので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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