この記事でわかること
- リスティング広告の効果測定とは、広告の成果をデータに基づいて正確に把握すること。
- リスティング広告の効果測定では、インプレッションやCTRなどさまざまな指標を用いる。
- リスティング広告の効果をさらに高めるためには、明確な目標を設定したり定期的にレポートを確認して改善したりする。
- リスティング広告の効果測定はプロに依頼するのもおすすめ。
リスティング広告を運用しているものの、「成果が出ているか不明」「どの数字を見ればいいかわからない」と悩んでいませんか?
効果測定は、広告の成果を最大化するために不可欠です。
本記事では、リスティング広告で見るべき重要指標から、初心者でも実践できる具体的な4つの手順、さらに成果を高めるコツまでを網羅的に解説します。
データに基づいた改善サイクルを回し、広告の費用対効果を最大化させましょう。
さっそく、リスティング広告の効果測定とは何かから解説していきます。
目次
リスティング広告の効果測定とは?
リスティング広告は、出稿して終わりではありません。
広告の成果を最大化するためには、配信後の「効果測定」が不可欠です。
効果測定とは、配信した広告がどのくらいの成果を上げているのかを、データに基づいて正確に把握する活動を指します。
この活動を通じて、広告運用の課題や改善点を発見できます。
ここではまず、リスティング広告の効果測定がなぜ重要で、何が明らかになるのかをみていきましょう。
なお、次の記事では、リスティング広告の仕組みや広告文の最適化戦略、PDCAのコツなどを網羅的に解説しています。
リスティング広告の理解を深めるために、ぜひご覧ください。
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なぜ効果測定が重要なのか
リスティング広告の成果を伸ばすために、効果測定は極めて重要です。
なぜなら、勘や感覚に頼った運用では、広告費を無駄にする恐れがあるためです。
データという客観的な事実に基づいて、広告のパフォーマンスを判断しなくてはなりません。
例えば、効果測定をしなければ、どの広告文のクリック率が高いのか分かりません。
また、どのキーワードがコンバージョンにつながっているのかも不明なままです。
このように、広告のパフォーマンスを正確に把握し、改善へと繋げるために、リスティング広告の効果測定は重要なのです。
効果測定で明らかになること
リスティング広告の効果測定は、広告活動における課題や改善点を明確にします。
その理由は、ユーザーの具体的な行動や広告の成果がデータとして可視化されるためです。
これにより、データに基づいた客観的な分析が可能となります。
具体的には、「クリックは多いがコンバージョンしない」といった課題がわかります。
あるいは、「特定のキーワードの費用対効果が非常に高い」といった強みを発見できるでしょう。
このように、リスティング広告の効果測定は、私たち運用者が次にとるべきアクションを具体的に示してくれるのです。
リスティング広告の効果測定で用いる主要な指標6選
具体的にどのような「ものさし」を使って広告の成果を測るのでしょうか?
効果測定でよく使われる、基本的ながらも非常に重要な指標を6つ紹介します。
リスティング広告の主要な指標
- 表示回数(インプレッション)
- クリック率(CTR)
- クリック単価(CPC)
- コンバージョン率(CVR)
- 顧客獲得単価(CPA)
- 広告費用対効果(ROAS)
順番にみていきましょう。
指標1:表示回数(インプレッション)
表示回数(インプレッション)は、広告がユーザーに表示された合計回数を示す指標です。
この指標は、広告の認知度やリーチの広さを測るための基本となります。
どれだけ多くのユーザーの目に広告が触れているかを確認できるためです。
例えば、表示回数が極端に少ない場合、設定したキーワードの検索数が少ないと考えられます。
あるいは、入札単価が低すぎて広告が表示されていない可能性も疑われます。
表示回数は、広告配信が計画通りに行われているかを確認する出発点として重要な指標です。
指標2:クリック率(CTR)
クリック率は、広告が表示された回数のうち、実際にクリックされた割合を示す指標です。
この指標を見れば、広告がユーザーの興味をどれだけ引けているかがわかります。
魅力的な広告文やキーワードであれば、クリック率は高くなる傾向があります。
例えば、クリック率が低い場合、広告文がユーザーのニーズと合っていないかもしれません。
または、キーワードと広告文の関連性が低い可能性も考えられます。
クリック率は、ユーザーの関心を測るための重要な指標だといえます。
指標3:クリック単価(CPC)
クリック単価は、広告が1回クリックされるたびにかかる費用のことです。
この指標は、広告のコスト効率を測る上で非常に重要となります。
クリック単価が低ければ、それだけ効率良くサイトへユーザーを集められているためです。
例えば、クリック単価が高騰しているキーワードがある場合、費用対効果が悪化しているサインです。
競合が多いキーワードでは、クリック単価が高くなる傾向があります。
このように、クリック単価は、広告費の管理と費用対効果を考えるうえで欠かせない指標です。
指標4:コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率は、広告をクリックしたユーザーのうち、商品購入や問い合わせなどの成果に至った割合を示す指標です。
この指標は、広告の最終的な成果を測る上で極めて重要です。
広告がビジネスの目標達成にどれだけ貢献しているかを直接的に表しているためです。
例えば、クリック数は多いのにコンバージョン率が低い場合を考えます。
その原因は、広告と遷移先のランディングページの内容が一致していないことかもしれません。
そのため、コンバージョン率は、広告の費用対効果を判断するうえで中心的な役割を担う指標です。
指標5:顧客獲得単価(CPA)
顧客獲得単価は、1件のコンバージョンを獲得するためにかかった広告費用を示す指標です。
ビジネスの収益性を測るために、この指標は非常に重要になります。
顧客獲得単価が、商品やサービスから得られる利益を上回ってはならないためです。
例えば、1件あたりの利益が5,000円の商品で、顧客獲得単価が6,000円だとします。
この場合、広告を出すほど赤字になってしまうことが分かります。
顧客獲得単価は、リスティング広告の運用が事業として成り立っているかを判断する指標です。
指標6:広告費用対効果(ROAS)
広告費用対効果(ROAS)は、広告費に対してどれだけの売上があったかを示す指標です。
この指標は、広告の投資対効果をパーセンテージで明確に示します。
広告費が売上にどれだけ貢献したかを直接的に把握できるためです。
例えば、広告費10万円で50万円の売上があった場合、ROASは500%となります。
この数値が高ければ高いほど、広告の費用対効果が良いと判断できます。
このように、広告費用対効果(ROAS)は、広告投資の収益性を測るための重要な指標です。
リスティング広告の効果測定に関する疑問4選
リスティング広告の効果測定で使う主要な指標について解説しました。
しかし、初心者の方にとっては「指標はわかったけれど、何から手をつければいいの?」という新たな疑問が生まれるかもしれません。
そこで、初心者が抱きがちな4つの疑問に答える形で、効果測定の具体的な始め方を解説します。
リスティング広告の効果測定に関する疑問
- 疑問1:まず何を設定すればいい?→ゴールとなる「コンバージョン」を計測しよう
- 疑問2:設定が正しいか不安→専用ツールや実際の操作でテスト計測しよう
- 疑問3:どの数字を見ればいい?→まずはCPA・CVR・ROASの3つに注目しよう
- 疑問4:どうやって改善すればいい?→レポートをもとに仮説を立てて試そう
順番にみていきましょう。
疑問1:まず何を設定すればいい?→ゴールとなる「コンバージョン」を計測しよう
リスティング広告の効果測定は、まず「コンバージョン」の計測設定から始めましょう。
コンバージョンは広告運用の最終ゴールであり、成果を判断する最も重要な基準だからです。
ゴール設定がなければ、どの施策が良かったのかを正しく判断できません。
例えば、ECサイトなら「商品の購入」、サービスサイトなら「問い合わせ完了」がゴールです。
このゴール達成を計測可能にする設定こそが、効果測定の第一歩となります。
リスティング広告の効果測定を始めるには、まずコンバージョンの計測設定が必須です。
疑問2:設定が正しいか不安→専用ツールや実際の操作でテスト計測しよう
コンバージョン設定が完了したら、それが正しく動作するかを必ず確認しましょう。
なぜなら、設定が間違っていると、正しいデータが計測されず、その後の判断をすべて誤ってしまいかねないためです。
計測できていることを確認して初めて、安心して運用を開始できます。
例えば、Google広告には「Tag Assistant」という専用ツールがあります。
このツールを使えば、タグが正しく設置されているかを簡単に確認可能です。
また、実際に自分で商品を購入してみるなど、実操作でのテストも有効でしょう。
このように、設定後のテスト計測は、信頼できるデータを取得するために不可欠な作業です。
疑問3:どの数字を見ればいい?→まずはCPA・CVR・ROASの3つに注目しよう
リスティング広告の管理画面には多くの指標があり、初心者はどれを見ればいいか迷いがちです。
そんな時は、まず「CPA」「CVR」「ROAS」の3つに注目することをおすすめします。
これらは広告の費用対効果や収益性に直結する、特に重要な指標だからです。
例えば、CPAが高すぎないか、CVRが低くないかを確認します。
そして、ROASが事業目標をクリアしているかをチェックします。
これらの指標を軸に分析することで、広告運用の全体像を掴めるでしょう。
リスティング広告の効果測定では、まずCPA・CVR・ROASから確認を始めましょう。
疑問4:どうやって改善すればいい?→レポートをもとに仮説を立てて試そう
データを見て課題が見つかったら、それを改善するためのアクションが必要です。
改善の基本は、レポートのデータをもとに「仮説を立てて試す」というサイクルを回すことです。
データは、あくまで改善のヒントを与えてくれるものだからです。
例えば、「このキーワードはCVRが低いから、広告文を修正すれば改善するかもしれない」という仮説を立てます。
そして、実際に広告文を修正して、一定期間データを見る、というサイクルを繰り返します。
このように、データに基づいた仮説検証こそが、リスティング広告の効果を高める王道です。
リスティング広告の効果をさらに高めるコツ3選
基本的な効果測定の方法と考え方を理解すれば、広告運用は大きく前進します。
しかし、さらに成果を飛躍させたいと考える方もいるでしょう。
ここでは、リスティング広告の効果測定をより高いレベルで行い、成果を高めるための3つのコツを紹介します。
リスティング広告の効果を高めるコツ
- 明確な目標(KGI・KPI)を設定する
- ABテストを継続的に実施する
- 定期的にレポートを確認し改善を繰り返す
それぞれみていきましょう。
コツ1:明確な目標(KGI・KPI)を設定する
リスティング広告の効果を最大化するには、明確な目標設定が欠かせません。
目標が曖昧なままでは、効果測定をしても施策の最終的な評価ができないためです。
まず、事業全体の最終目標であるKGIを設定し、それを達成するための中間指標としてKPIを定めます。
例えば、KGIを「半年後の売上300万円」と設定したとしましょう。
その場合、KPIは「月間のCPAを5,000円以内に抑える」や「CVRを3%にする」といった具体的な数値目標になります。
このように、KGI・KPIという明確な目標を持つことで、日々の効果測定がより意味のあるものになります。
コツ2:ABテストを継続的に実施する
よりよい広告を見つけるために、ABテストを継続的に実施することが重要です。
ABテストとは、複数のパターンの広告を配信し、どれが最も効果的かを検証する手法です。
これにより、データに基づいた客観的な判断で広告を改善していけるでしょう。
例えば、広告のタイトルだけが異なる2つの広告(AとB)を同時に配信します。
そして、一定期間のデータを見て、クリック率やコンバージョン率が高い方を採用します。
このテストを繰り返すことで、広告のパフォーマンスは着実に向上するでしょう。
思い込みを捨ててABテストを続けることが、広告効果を高める着実な方法です。
コツ3:定期的にレポートを確認し改善を繰り返す
リスティング広告の効果測定は、一度行ったら終わりではありません。
定期的にレポートを確認し、改善を繰り返す仕組みを作ることが大切です。
市場や競合の状況は常に変化しており、一度成功したパターンが永続するとは限らないためです。
例えば、毎週月曜日の午前中にレポートを確認する、とルールを決めるのがよいでしょう。
そして、そのデータから見つかった課題を基に、その週に行う改善策を決めます。
この地道な繰り返しが、大きな成果につながっていくでしょう。
このように、効果測定と改善を習慣化することが、広告運用を成功に導く鍵となります。
リスティング広告の効果測定はプロに頼むのもおすすめ
リスティング広告の効果測定は、指標の理解から設定、分析から改善と、その工程は多岐にわたります。
もし、これらの作業が複雑で難しいと感じたり、日々の業務で時間が確保できなかったりする場合は、プロ(運用代行会社)任せるのも有効な選択肢です。
運用代行会社であれば、リスティング広告の仕組みを理解したうえで、設定から運用はもちろん、改善まで一任でき、成果の最大化が見込めます。
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リスティング広告の効果測定をして成果を上げよう
リスティング広告は、配信後の効果測定と改善を繰り返すことで、その真価を発揮します。
まずは「コンバージョン」の計測から始め、データに基づいた改善サイクルを回していくことが成功への第一歩です。
この記事を参考に、ぜひリスティング広告の効果測定に取り組み、ビジネスの成果を大きく向上させてください。
リスティング広告の運用に自信がない、リソースが足りないなどの場合は、広告の運用代行会社(運用のプロ)に依頼するのもおすすめです。
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